JAGMOは、前身である日本BGMフィルハーモニー管弦楽団倒産の危機に、当時のプロデューサー率いる公演制作チームとして始まりました。2014年に3月8日に開催された「THE LEGEND OF RPG - でんせつのめいきょくおんがくかい - 」の成功を受け、遠藤雅伸名誉会長からJAGMO主体での活動継続案を受け、現在のJAGMOが立ち上がりました。

2014年6月1日、初のJAGMO公演として、室内楽形式によるTHE LEGEND OF RPG COLLECTION第1章「伝説の魔法とメロディー」を開催。以降、2014年8月2日には第2章「伝説の盾とハーモニー」、2014年10月4日には第3章「伝説の剣とリズム」と、音楽の3大要素をモチーフとした公演を連続開催。2014年12月27日には、チェンバーオーケストラ形式により、外伝「伝説のチェンバーオーケストラ」を開催しました。


海外コンクール受賞多数のヴァイオリニストの尾池亜美さん、世界で活躍するジャズピアニストの桑原あいさん、世界コンクールを制したサックスプレイヤーの松下洋さんなど、1980年代~1990年代生まれのトップクラス奏者を招き、“至高のゲーム音楽生演奏とは”という問いに真っ向から挑み続けた室内楽公演群です。
「伝説のチェンバーオーケストラ」では、2015年以降のフルオーケストラ公演の指揮者を務めることとなる、クラリネット奏者でもある吉田誠さんがソリストとして参加。現在の音楽監督である深澤恵梨香さん、編曲家の松﨑国生さんも、本公演から編曲をしています。


2015年2月には、JAGMO初となるフルオーケストラ公演「伝説の交響楽団」(五反田ゆうぽうとホール 2015年2月7日・8日)を実現しました。2014年6月より続いた「THE LEGEND OF RPG COLLECTION」シリーズの最終公演となり、5,000名超の動員を記録。ソリストには世界最高峰のヴァイオリニスト・三浦文彰さんを招き、吉田誠さんをはじめ、以降のJAGMOの基盤となるメンバーが集まりました。
司会には紺野あさ美さん(テレビ東京アナウンサー)、トークゲストにはポケットモンスターシリーズの作曲を手がけた増田順一さん、景山将太さん、同シリーズディレクターの大森滋さんをお招きし、過去最高の盛り上がりを見せました。


同年7月には、RPGの中でも戦闘曲に特化したプログラム構成の「伝説の戦闘組曲」(文京シビックホール 大ホール 2015年7月11日・12日)を開催。前回に引き続き、ソリスト三浦文彰さん、指揮者吉田誠さんを迎えたメンバー構成でした。戦闘というRPGには欠かせない側面から『ゲーム音楽のオーケストレーションとは』という問いに挑戦した公演でもありました。同時に、JAGMO初となるオリジナルシンフォニー「レベルアップ交響曲」(作編曲:Dr.Herrmann)を作曲。レベルアップという”ゲームにおける普遍的な要素”を用いて、公演ウェブページ上で、ファンが考えるレベルアップ音を募集。採用した3つのオノマトペ(『テレレレッテッテッテー↑↑』『ぽなぽなぽなぽな、ぽみょろり~ん』『デデデデーン』)から交響曲を作曲。独自の取り組みとして好評を博しました。


同時期、外務省後援を得た初の海外公演「巴里弦楽四重奏団」(フランス・パリノール ヴィルパント展示会会場 2015年7月3日・4日)にも成功。「日本のゲーム音楽を世界へ」をテーマとする海外公演プロジェクト“JAGMO WORLD PROJECT”を始動しました。コスプレを身にまとった演出が好評を、約5,000名の観客が見守る光景はまさに圧巻。日本、フランス双方の文化を知る日本人演奏家のメンバーが、渾身の演奏をお届けし、フランスに集まるゲームファンと交流を行いました。


10月には、音楽祭をコンセプトとする公演「伝説の音楽祭 - 勇者たちの響宴 - 」(新宿文化センター大ホール 2015年10月24日・25日)を開催。古今東西、多種多様な楽曲をプログラムに加え、『ゲーム音楽の持つ色彩の鮮やかさ』をオーケストラ公演でいかに表現出来るか、という目標を持ち公演制作を実施。指揮者吉田誠さんに加えて、編曲家として参画していた深澤恵梨香さんが本公演より音楽監督に就任し、コンサート全体の音楽性の向上に取り組むこととなりました。
指揮者にして、クラリネッティストとして世界で活躍されている吉田誠さんが、各公演1曲限定で、指揮をしながらもソリストとして演奏するという”吹き振り”を披露。JAGMOだけの編曲・演奏スタイルを確立し、「ブラボー」の嵐となる、かつてない盛り上がりの公演となりました。


2016年3月には、
単なるメドレーとしてではなく、2つ以上の楽曲を混ぜ合わせる新たなアレンジアイデアを実践し、過去どの公演でも感じることの出来なかった衝撃を生み出しました。史上最高の動員数を記録し、大きな一歩を踏み出すことが出来た公演となりました。


5月、JAGMO初となる単一ゲームタイトルでの公演「幻想郷の交響楽団」(東京オペラシティ タケミツメモリアル 2016年5月3日)を開催。孤高の同人ゲーム「東方Project」の制作者ZUNさんとの数奇なご縁から企画はスタート。嘗て類を見ない企画であったことから大きな話題となり、音楽性を評価する声が多数見受けられ、チケットは過去最速で完売。また、JAGMO初のCD『幻想郷の超絶弦楽四重奏団』販売や、「テイクアウトライブ」による映像配信を行うという、記念すべき公演となりました。
今までJAGMOが演奏してきたゲーム音楽の中で最も人間業を離れた高速パッセージ、音域を持つ東方Projecetの楽曲に対峙し、JAGMOが培ってきた経験を駆使し、『ゲーム音楽のオーケストレーションとは』という問いへの答えを示す公演制作に挑戦。編曲家深澤恵梨香さん・松﨑国生さんによるアレンジと、本公演より本参加となった永峰大輔さんが指揮するオーケストラの演奏が融合し、終演後も歓声が鳴り止まないコンサートとなりました。


「伝説の交響組曲 - THE LEGENDARY SYMPHONIC SUITE -」(サントリーホール 2016年8月13日・14日)は過去最多となる4公演を開催しました。設立以来一つの目標として掲げていた、日本最高峰の音響を誇る“サントリーホール”でのコンサートを実現。2年間の活動の集大成として、過去公演タイトルを中心としたプログラムによる、正統派ゲーム音楽オーケストラ・コンサートを実施。初の『マリオ』シリーズの楽曲を演奏させていただきました。
「世界最高のゲーム音楽演奏」という未来に向け、演奏技術を体系化し、アレンジを洗練させることでコンサートの質を高めることはJAGMOの存在意義でもありますが、その大きな階段を上った証として、割れんばかりの拍手がサントリーホールを包み込む、記念すべき公演となりました。


1日: 「幻想郷の交響楽団 - 弾幕輪舞曲 - 」(東京オペラシティ タケミツメモリアル 2016年10月1日)は、2016年5月に熱狂を持って迎えられた「幻想郷の交響楽団」を全曲リアレンジしての追加公演でした。「JAGMOが持つ生演奏へのこだわり」と「東方Projectが持つ世界観の魅力」を、極限まで相乗効果を高め、コンサートとして成立させることを問われた5月公演。その5月公演の本番を踏まえ、さらに完成度の高い公演を目指すことが、10月公演では求められました。満場の拍手が、JAGMOの挑戦への答えを示してくれました。
23日: NHK音楽祭「シンフォニック・ゲーマーズ〜僕らを駆り立てる冒険の調べ〜」(NHKホール 2016年10月23日公開収録 11月6日放送)にて演奏を任され、全国にゲーム音楽を届けることが叶いました。
ゼルダの伝説やポケットモンスターをはじめとする有名ゲームタイトルの音楽をNHKが放映する異例の番組としてYahoo!ニュースなどにも取り上げられました。オンエアにあたり、Twitterのトレンドワードを瞬く間に駆け上がり、爆発的な反響から、12月30日に再放送されるなど、ゲーム音楽の人気を裏付ける公演となりました。


初の和楽器コラボにして、過去最大の3日間5公演となる「英雄達の譚詩曲 〜聖なる交響楽団〜」(めぐろパーシモンホール 2016年12月23日・24日・25日)を開催。プログラムの多くが初演となるタイトルであり、「ワンダと巨像」「アトリエ」シリーズを始め、三味線・和太鼓・尺八が「大神」や「俺の屍を越えてゆけ2」の楽曲を彩り、ゲーム音楽の新たな表現に挑戦しました。
闘会議2016の出演に始まった怒涛の一年の締めくくりとして開催した本公演では、クリスマスをイメージしたハンドベルによるロビーコンサートやアンコールの「大神」のクリスマス特別アレンジを演奏し、好評を博しました。


そして、2017年。
JAGMOはこれまでにない新しいステージへ…